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突然ですが、備忘録と忘備録、あなたはどっちが正しい日本語だと思いますか?私はずっと備忘録という言葉を使ってますが、忘備録って言う人も案外多いんですよね。
私が備忘録派である理由については、さっちんさんという方が書いてるこの記事がまさに代弁してくれてます。
wikiでは下記の通り。
備忘録(びぼうろく)は、記憶すべき事柄を簡単にメモするための個人的な雑記帳である。忘備録(ぼうびろく)は本来は誤記だが(忘れるのに備える記録で備忘録)、和製漢語の造語法としては自然なため(目的語+動詞)、普通に用いられている。
つまり、意味は同じと言いたいらしい。
で、何が言いたいかって、
どっちでもいいんじゃね? ってこと。
言葉って意味が伝われば◯じゃないの?
おそらく成人の半数以上の方は、備忘録派だとは思うんですよ。しかし、忘備録っていう人に「忘備録じゃねーよ、備忘録だよ」と言ったところで修正する人はほぼ居ません。だって、逆に私が「備忘録じゃねーよ、忘備録だよ」って言われても修正しないもんね。
言葉って使う人や状況によっては相手を傷つける暴力にもなるが、基本的には使いたい人が自由に使えるのが言葉。要は、言葉はコミュニケーションツールなんで正しいか誤っているかではなく、相手に伝わるか否かが重要。
だからお互いの意思がきちんと相手に伝わりさえすれば、日本語の誤用があったとしても何の差し支えもないでしょ。
まあ、自分の娘が誤った日本語を使っていたら絶対に正しますけどね・・・。
そもそも、このブログだって誤った表記だらけのはず。でも、そんなの気にしてたらブログなんて書けんし…ヽ(`Д´)ノ
日本語を大切にしている人たちが見たらキーーーッ!ってなるかもしれませんが、言葉って時代と共に変化していくものだし、こだわり過ぎても誰得?って気がしませんか?
現に平安時代の言葉なんて現代では誰も使ってないでしょ。古い人間が新しい世代に物事の用法を押し付けるのもいかがなものかと思ったりもする。
誤解のないように、良き習わしや伝統を否定してるんじゃないですよ。
時代の流れという、人の力ではどうにもこうにも抵抗できない、大きな波によって変化していく事象に抗っても仕方のないことだと言ってるんです。
本来であれば、正確な意思伝達を実行するためにも、正しい日本語を身につけるべきと考えるのが妥当な考え方なんでしょう。
しかし、現代はモノや習慣、生き方が多種多様化しており、それに伴い新しい言葉が大量に生まれ失われていく。こんな時代に何が「正しい」って言い切れますか?同じ言葉や表現について、一昔前の人が抱いた感覚を現代人が同様に感じ取れるか疑問だと感じるし、古の時代と現代では異なって当然じゃないかとも思うのです。
もちろん言葉の乱れが心の乱れという発想もありますし、正しい日本語が失われることにより古来より続く日本人の良さや慣習も失われるのではないかと危惧する考えも理解できます。
でも、なんと表現していいのか・・・言葉ってもっと自由にあるべきかなって思うんですよ。ちょっと話の風呂敷が広がり過ぎた。だらだらになっちゃうんで、話を元に戻します。
正しくても独りよがりじゃ・・・
例えば、ある日本語の本来の正しい意味がAだとしても、日本の9割の人がBという意味で解釈し使用していたら、いくら正しいAという意味でその言葉を使用したとしても、周囲に伝えたいことが正しく伝わりませんよね。
「確信犯」という言葉があります。
本来の意味は、己が信じる道徳・宗教・政治などの理念に基づいて正しいことだと確信して実行される犯罪のこと。つまり、社会的には犯罪だけど本人は自分の信念に基づいて正しいことを行っているという行為を指します。
こういう意味で使っている人って周りに居ますか?
ぶっちゃけ、あんまり居ないんじゃないですか?
逆の意味で「悪いことだと分かっていながら行う行為」って意味で使われてること多くないですか?それって故意犯って言葉のほうが、まだしっくり来ると思うんですけど。(それでも意味違うけど)
そもそも確信犯とか故意犯って犯罪者のことです。
ですが、よく使われている誤用は犯罪というよりは、日常において過失に見せかけて故意に行う行動や計画的なのに自然を装ったり、いわゆる「あざとい」的な意味で使われてますね。
私もこの誤用が分かってても、その場の雰囲気とかノリで分かってて誤った使い方をすることがあります。やらしい話をしますが、相手が正しい日本語が身についてるような人だったら使いません。
ちなみに、私は誤った言葉遣いしてる人見たら、心の中で「ふふふふふ」と小さく笑ってしまう心の狭い男です…(´・ω・`)
まあ、自分の娘が誤った日本語を使っていたら絶対に正しますけどね・・・(2回目)
個人的に気になる日本語の誤用例
この確信犯以外でも個人的に気になるのが以下の3つ。
何が気になるって、確信犯同様本来の意味より誤った意味で使われてることの方が多いんじゃないの?って気がする。
情けは人の為ならず
(誤)他人に甘くすると本人のためにならないから厳しくしなさい。
(正)人に情けを掛けると巡り巡って自分に返ってくるから、どんどん他人には情けを掛け親切にしなさいって意味。
敷居が高い
(誤)レベルが高いとか分不相応みたいな意味で使う人が多いですね。
(正)迷惑を掛けたり不義理をした相手に対し、その家に訪問しづらいという意味。
役不足
(誤)与えられた役目に対して、能力・力量が足りない。
(正)能力・力量に対して、与えられた役目が軽すぎるという意味。
これらは本当に間違った意味で使ってる人が多い気がします。大抵の場合、前後の文脈等で意味は通じるんですけど。
でもね、間違った用法がやがて主流になり、それが後世に伝わっていく可能性も十分にあるわけで、それがこれからの歴史や伝統になっていくわけですよ。
そういった捉え方をすると、ほんと日本語を大切にしている方にはゴメンナサイですが、間違った用法に対し声を荒げる必要もないでしょう。
まあ、自分の娘が誤った日本語を使っていたら絶対に正しますけどね・・・(3回目)
ただね、
正しい日本語で書かれた文体って美しい よね。
それは紛れもない事実。
ああ、あとですね・・・これは言っておきたいんですが、感性だけで勝負するんじゃなく教養を武器にしたい人は、最低限の正しい日本語は身につけてくださいねっ!意識が高いだけじゃ、何を語ってもバカっぽいですよ~(^Д^)
固有名詞は間違ったらいかん!
私は不動産業という職業柄、地名の間違いは許されないと日々感じているわけです。ところが、うちの会社が位置する福岡県の大野城市では、ほとんどの人(住んでる人でさえ)が読み間違える町名があるんです。
下記の町名なんて読むと思いますか?
① 乙金
② 乙金台
③ 乙金東
初めて見た方はおそらく「おとがね」とか「おつがね」などと読まれるんじゃないでしょうか?
正解は・・・
① おとがな
② おとがなだい
③ おとがなひがし
これね、地元民でもほとんどの人が「おとがね」って言います。先にも書いたように、私は職業上正確な地名を使いたいんです。
以下よくある会話パターン
相手「おとがねの物件に興味があります」
私「おとがなですね。区画整理がほぼ終わり商業施設も増えて良い環境になりましたね」
相手「おとがねだと土地の坪単価はどれぐらいですか?」
私「おとがなの坪単価は、実は以前に比べてかなり上がってまして・・・」
こんな会話のとき、相手に怪訝な表情をされることがあります。おそらく「この人訛ってんのかなぁ?」ぐらいに思われてるかもしれませんね。
あんたが間違っとろーもん!俺が正しいけんね!
ずばり不本意です…(´・ω・`)
しかし、こんな時もよほど仲の良い人でない限り、相手の間違いを指摘などはしません。理由は、意思の疎通はできてますから、無問題です。わざわざ突っ込む必要もないかと。
また違った観点から間違いを指摘しないのは、私が心の狭い不親切な男だからという・・・きっと親切な人はきちんと間違いを訂正されるに違いない。
ちなみに、自分の娘が誤った地名を使っていたら絶対に正しますけどね・・・(4回目)
当たり前のことでしょうが、人名や地名などの固有名詞については、自由に表現する言葉とは異なり、間違えることなく正しく覚えることが肝心だと思う。
ちなみに私が尊敬する人で、業界で何十年も一匹狼でメシ食ってる大先輩がいらっしゃるんですが、その方は普通に間違った町名を連呼します。
大野城市の隣りにある太宰府市の朱雀(すざく)のことを「すじゃく」、
通古賀(とおのこが)のことを「とおりこが」と・・・。
この場合彼が生粋の博多っ子だから、サ行の滑舌が悪くなるという理由ではなく、単純に間違った地名を覚えてるからに違いないと私は判断している。
不動産屋が正しい地名と場所を記憶してなくてどうする!が、スタンスの私ではあるが、相手が大御所過ぎて突っ込めない…('A`)
今回はここまで。今日という日があなたにとって良い1日でありますように。