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この話は、「身に覚えのないクレジットカードの請求をされた……と思ったらそうじゃなかった話」の続きで~す。
今年の初めに、身に覚えがないクレジットカードの支払いを巡って一悶着ありました。問題なく解決はしたものの、私の信用情報に影響がないか気になったので、CICにて信用情報の開示請求を行いました。
【注意】
私は専門分野ではないので内容に間違いがあるかもしれませんので、参考程度にお読みくださいね。
住宅ローンのお手伝いをしてきた中で得た知識程度です。もし間違いがあれば指摘していただけると幸いです。
CIC~株式会社シー・アイ・シーとは?
CICという機関をご存じない方もいらしゃると思うのですごく簡単に説明すると、一般消費者のクレジットカードやローン利用などに関する情報を収集し管理している信用情報機関のことです。
CIC~株式会社シー・アイ・シー(割賦販売法・貸金業法指定信用情報機関)
このCICが収集管理する情報は、CIC加盟会社(貸金業者・クレジットカード事業者・銀行等の金融機関)から登録されます。
例えば、私達がCIC加盟会社を利用してクレジットカードを作ったり、クルマや家を買うためローンを組んだり融資を受けた際には、必ずCICに情報が登録されます。
そして重要なのは、CIC加盟会社はいつでもCICの管理している情報の照会が出来るということです。これは全国の加盟会社に対して、あなたの信用情報が筒抜けだということを意味します。
例えば、あなたが加盟会社Aで作ったクレジットカードの支払いを怠った場合、加盟会社AはCICにその情報を登録します。
次にあなたが加盟会社Bで新たにクレジットカードを作ろうと申し込んだ際に、加盟会社BはCICであなたの信用情報を照会します。
そのときに加盟会社Aのクレジットカードで支払いの滞りがある情報を得ることになり、加盟会社Bの審査基準によっては、クレジットカードの発行を拒否されることがあります。
あるクレジット会社で延滞などの契約不履行を起こしてしまうと、そのクレジット会社だけでなく他のクレジット会社も利用できなくなる可能性があるということです。
信用情報をすり抜けることは可能?
なるほど、CICの加盟会社同士で情報が共有できるということか。だったら、CICにブラックな情報があったとしても加盟していないクレジット会社ならカード作れるんじゃね?
って思う方もいらっしゃるでしょう。
一理あります。
しかし、実際問題このカード社会のご時世に信用情報機関を利用しない、そんなリスキーなクレジット会社あると思われますか?
実はこういった情報信用機関は、CIC以外に以下のような情報機関があります。
JICC~株式会社日本信用情報機構
JBA~一般社団法人全国銀行協会
金融機関がこれらの機関で個人の信用情報を照会するには、当然その機関に加盟している必要があります。
ですから、CICはクレジット系の信用機関なので、銀行から融資を受ける際にはCICに多少問題のある情報があったとしても、融資申し込み先の銀行がCICに加盟していなかったら問題なく融資が受けられると言う人がいます。
※CICはクレジット会社系でJBAは銀行系などと言われています。
残念ながら、あり得ません。
まず、CICにはクレジット系の信販会社やサラ金業者はもちろん、大手の都銀から地銀まで多くの金融機関が加盟しています。(CIC加盟店は公表されていますので誰でも確認できます)
さらに、信用情報機関同士のネットワークが存在し、各機関が持っている情報を共有可能だったりもします。
また、CIC+JICCといった風に複数の情報機関に加盟しているクレジット会社も多数あり、審査時には2機関から信用情報を得る会社も多いようです。
いずれかの信用情報機関にブラックと呼ばれるレベルの情報が登録されると、まずクレジットカードを作ったりローンを組んだりすることは諦めてください。
※どうしても諦めきれない方は、ブラックでもカードが作れる!とかブラックでもローンが組めた!みたいなサイトを参考にされてみてください。私には分かりませんが何か手法があるのかもしれません。
私がポケットカード会社の支払いの件について解決したけれど懸念事項が残っていると前回書いたのは、こういった理由があるからなんです。
ブラックリストとは?
先程からブラックなんて言葉を多用しておりますが、すっかり世間でも認知されてますよね。
借りたお金を返さなかったり、多重債務によって返済が出来なくなりブラックリストに名前が乗っちゃった人のことを総じてブラックなんて呼びますよね。
ブラックリストに名前が乗ったらクレジットカードが作れない、どこからもお金が借りられないなんて言われています。
しかし、実際はブラックリストなんてものは存在しません。
あるのは、CICやJICCなどの信用情報機関に記載されている情報です。
この情報が、いわゆる世間で言うところの「ブラックリスト」の正体です。
カード発行の審査基準はカード会社によって多少の違いはあると思いますが、下記のような情報が信用情報に残っている状態だと、クレジットカードを作ったり銀行で融資を受けることが難しくなります。
・1~2ヶ月程度の遅延を何度も繰り返している
・61日以上3ヶ月以上の支払遅延(延滞)がある
・多重債務
・代位弁済
・自己破産などの債務整理を行った場合
特に高額なローン(住宅ローンやマイカーローンなど)を組むのは諦めざるを得なくなります。一般的に1~2ヶ月程度の支払い遅延が2回を超えると危険と言われています。
【注意】
返済の遅延については、どのタイミングで情報登録を行うかは各カード会社によって異なる可能性がありますので、「遅延=信用情報に記録される」わけではありません。うっかり引き落とし日に口座にお金を準備しておらず、すぐ気づいてカード会社に連絡して対応すれば問題ないことが多いみたいです。
蛇足的アドバイス
もし、今から家を買おうと計画されていて住宅ローンの利用を考えていらっしゃる方で、過去に支払いの延滞等の心当たりがある方は、ぜひ1度ご自身の信用情報を取ってみてください。
私は、お住まい購入の相談に来られた方全員に、まず銀行の住宅ローンの事前審査を勧めています。いくら欲しい家が見つかっても住宅ローンが使えなければ買えません。こんな悲しく虚しいことはありませんよね。
そもそも買い物をするときに予算を組み立てるのは当然のことで、先に資金計画を立ててから予算に応じた家探しをするのが当たり前です。
ところが、事前審査をすごく拒否される方もいらっしゃいます。
私の経験上、以下の3パターンがあります。
①お金のことを他人に教えたくない
②高収入で借金もないから、絶対ローンは通る自信がある
③過去(現在)にローンの延滞がある
やっぱり、パターン③の方が多く、お会いした後日にご主人から連絡があり「実は女房に内緒の借金があって・・・」とか。逆のケースで、奥さんがご主人に内緒でカードを使ってキャッシングしてたとか。
このようなケースは、決して珍しいことではありません。中にはご夫婦でご相談に来られた際に過去にカードで事故したことがあると、最初から正直に伝えていただけるケースもあります。
そういった方々には、いつもCICで情報開示の請求をしてみてください、とお勧めしています。
過去のことに不安がある方は、ご自身の信用情報を確認して今後の計画に役立てることが重要です。信用情報を持ってきてもらえれば、銀行の住宅ローン担当者に融資が可能かどうかの打診も出来ます。
信用情報機関での情報開示は誰でも出来ますので、ぜひ利用すべきです。
ちなみに今回は窓口開示で報告書を受け取ったので、掛かった費用は500円でした。ネットや郵送だと料金が高くなって1,000円掛かります。窓口は福岡だと天神にあります。
詳しくは、CICのページでご確認ください。
さて、前置きは置いといて本題に入ります。
と思ったらアホみたいに前置きが長すぎたので、次回に続きます。
気になる方は「CICで信用情報の開示請求をしてみたよ!~その2」をどうぞ。
今回はここまで。今日という日があなたにとって良い1日でありますように。